沖縄の基地周辺での
電波障害の原因のひとつに

沖縄地デジ電波障害

地上デジタル放送の電波障害とは!!

電波障害とは「何かしらの原因によって良好な電波が受信できない」ことを言います。山やくぼ地などの地理的な原因によるもの、周辺の大きな建物によるもの、飛行機などの通過によるものなど色々あります。

地デジ電波遮へい障害

ご自宅に届く電波の方角に、ビルやマンション等の大きな建物や山などがありますと、その陰になる「遮へい」部分では、電波の受信が悪くなります。テレビの画面がフリーズしたりブロックノイズが起こります。全く受信できない時もあります。

地デジ電波反射障害

大きな建物、ビル:マンション等がご自宅の周辺近くにあると、電波がその建物に当たって反射して届きます。すると直接飛んでくる電波よりも遅れて受信することがある為に、各方面からの電波の時間差によってブロックノイズ:画面のフリーズが発生します。

地デジ電波ひこうき&へり障害

電波はご存知のように空中を飛んできます。ご自宅の上空を、飛行高度の低い飛行機やヘリコプターが通過すると、その音などの影響により空中に振動が走ります。空中の電波が振動で乱れますと、テレビの映像が乱れます。ブロックノイズやブラックアウト現象が発生します。

沖縄県で電波障害がよくある地域

-基地周辺の地域-

基地周辺地域の【総務省沖縄総合通信事務所による調査】によります。普天間飛行場、嘉手納飛行場の両飛行場の周辺地域で、飛行機及びヘリが飛行する際に電波障害が発生する状況が確認されています。

  • テレビ画面の一部がモザイク状になる「ブロックノイズ」、画面が真っ暗で何も映らない「ブラックアウト」現象が発生している。
  • 宜野湾市(大山、大謝名、真栄原に集中):沖縄市:嘉手納町:北谷町の一部の地域で、電波障害の発生を確認。

-山間部の地域-

山間部地域の【総務省沖縄総合通信事務所による調査】によります。宜野座村大久保地区から名護市安部地区までの山間部の地域を80箇所ほどの地点を調査した結果です。これらの地域は、地形的に起伏の激しい箇所が多く、小高い山や丘が存在しており、電波の受信状況としては比較的不利な地形:地域となっています。

  • 調査範囲内(80ほどの調査地点中)の、35%ほどの箇所で地形的な要因で比較的テレビ電波の受信状況は悪い結果となっています。
  • 放送局別には、調査範囲全域で、RBC 及びQABが 80ほどの調査地点中、30 地点で「受信不能」と最も悪い結果となっています。NHK、OTVの放送局については 23~24地点で、「受信不能」とほぼ同様の結果となっています。

700MHz:電波障害

携帯電話700MHz電波障害

沖縄県だけの問題ではなく、全国的に一部の地域での電波障害についてです。
2011年に終了した地上アナログ放送は、「470MHz~770MHz」の周波数を利用していました。地上デジタル放送は、「470MHz~710MHz」の周波数を現在利用しています。
「710MHzを超え770MHzまでの」空いた部分の周波数帯域を、携帯電話各社に割り当てられ現在利用していますが、アナログ放送時代のアンテナ機材は、「470MHz~770MHz」までの周波数に対応しているために、稀に「710MHzを超え770MHzまでの」空いた部分の周波数を受信してしまうことがあります。テレビ電波以外を受信してしまうと、テレビが映らない:映りが乱れる等の電波障害が発生してしまうときがあります。
そこで、上記のパンフレットが届いているご自宅には、携帯電話各社からなる「700MHz利用推進協会」が、テレビの受信状況の確認とテレビアンテナ対策作業を無料で実施しています。


アンテナ工事の際に、よく見ることがございますが、アンテナまたはブースター等の機材の所に、地デジ放送用の「470MHz~710MHz」以外の電波を受信しないように、小さな細長い「フィルター」を設置する工事のようです。

電波障害の有無の事前調査が必要な地域

高層なアパート&マンション、ビル等をの建造物を建築する場合には、電波障害の事前調査が費用なのかどうかは地域によって異なっています。
基本的に10mを超える建造物を建築する場合が対象となり、沖縄での事前調査が必要な地域は以下の通りです。(他の地域も追加予定)

  • 南部地域
    • 那覇市:豊見城市:与那原町:西原町:南城市:八重瀬町:糸満市:南風原町
  • 中部地域
    • 浦添市:宜野湾市:沖縄市:北谷町:うるま市
  • 北部地域
    • 本部町

上記の地域以外でも公共の建造物や、特に高層な建物、住宅密集地での建造物を建築する場合には、電波障害の事前調査が必要となることもあります。