地上波の歩み
- 1953年:(昭和28年)にアナログ放送がスタート。テレビ放送の開始
- 2000年:BSアナログ衛星放送の開発中止。BSデジタル放送がスタート
- 2003年年:東京・大阪・名古屋のNHK3局と民放16社から、地上デジタル放送がスタート
- 2006年:残る43県でも、地上デジタル放送がスタート
- 2011年:アナログ放送の終了。一部の地デジ基地強の整備の遅れのために、地デジへの完全移行にはしばらくかかる見通し。
- 2015年:デジタル:アナログ完全移行が完了する
地上波の導入までの流れ
衛星放送のデジタル化が行われた日本の放送業界。世界では、既に1998年にイギリスを始めとして、アメリカなど13国が先に地上波デジタル放送をスタートしていました。日本も次は地上波のデジタル放送に放送業界の目標が定められることになります。
チャンネル帯域はアナログ方式と同じUHF帯ですが、配信の方式が大きく異なるために、視聴するためには、地デジに対応した「デジタルチューナー」を搭載した 、テレビ:DVDレコーダー:BDレコーダー:HDレコーダー:単体チューナー:パソコン類:が必要になりました。買替えの負担を覚えている方もいらっしゃると思います。
国の方針より、2011年7月24日までにアナログ放送を終了し停波することになっていましたが、山村や離島などにある中継局の整備の遅れなどより、受信が不可能な地域もまだまだ存在していました。
このため、アナログ放送終了の予定日になっても、送信所・中継局の整備が追い付かない地域がありました。そこで、これらの地域でも受信可能にする為に、送信所・中継局の整備が完了するまでの間、ケーブルテレビ・通信衛星による送信(衛星放送を使った難視聴対策)といった代替手段を利用してきました。
いろいろハードルを乗り越えながら、2015年3月31日を持ってアナログ放送から地デジ放送への移行:デジアナ変換が終了しました。
もう一つ、「EPG」の電子番組表もアナログ時代にはなかったもので、地デジ化により様々なデータ放送も可能になりました。
地上波アンテナの軌跡
VHFアンテナ
旧アナログ放送受信用VHF八木アンテナ。八木式アンテナの原型は、1926年に宇田・八木氏が開発。2010年には、アナログ放送の終了に伴い、国内メーカー全社が生産を終了しました。
UHFアンテナ
地デジ放送用のUHF八木アンテナ。旧VHFアンテナより横棒が短くなったのが特徴。横棒:素子数により受信性能が変わります。写真は20素子の標準タイプ。
※横棒が短くなったのは、旧VHF電波の波長よりも、新UHF電波の波長が短くなったので、それに合わせて電波を適切に受信できるようにするためです。
平面式アンテナ
平面式の地デジアンテナ。2009年~各メーカーが競って販売開始。デザイン性に優れ、強風50m/sの耐久度があります。新築のご自宅での設置が増加しています。
円柱式アンテナ
平面式アンテナより更に、ご自宅の美観を意識した地デジアンテナ。円筒型になっており、取付けの基本は、アンテナ棒(ポール形状)の上部に挿して設置します。近年販売されるようになった、NEW!ユニコーン:地デジアンテナです。