ケーブル内の
電波の一部を取り出す
分岐器

分岐器

TV電波の一部を取出す分岐

ケーブルを分ける分配器はよくお聞きしたことがあると思います。分岐器も同じくケーブルを分けるのですが、分け方が違います。

  • 分配器
    • ケーブル内の電波を等しく分けて取り出す
  • 分岐器
    • ケーブル内の一部の電波を取り出す

簡単にですが、このような違いがあります。
分岐器は、建物内の基幹となるケーブルで主に使用します。基幹となるケーブルから、各階:各お部屋に電波を分けるときに、その一部の電波を分岐器で取り出し配線します。イメージとしての例えですが、10の電波が流れている基幹ケーブルから、1の電波だけ取り出すことで、基幹のケーブルには9の電波が残ります。基幹ケーブルの電波の減衰を抑えることで、更に下の階:お部屋でも安定した電波の供給が可能になり映りも安定します。
分配器を同じく例えますと、10の電波が流れているケーブルを2分配しますと、5対5に分かれるのでなく、7対7(例)に分かれて出力されます。「電波を等しく分ける」という意味は出力する電波を等しく取り出すという意味です。

機材の種類

2分岐器

2分岐器

入力出力に繋がっている基幹ケーブルから、電波の一部を分岐1と分岐2の出力端子から取り出せるタイプ。分岐1と2に接続されているケーブルの先はTVコンセントなどにつながっています。

1分岐器

1分岐器

入力出力につながっている基幹ケーブルから、電波の一部を分岐1の出力端子から取り出せます。入力端子はアンテナ側、出力端子は次の分岐器又は別の階:お部屋側になります。

中間用テレビコンセント

中間用TVコンセント

普通に見られるテレビコンセント。実はこの中間用は分岐器と同じです。入力端子と出力端子につながっているケーブルから、電波の一部を差込口が取り出しています。末端タイプのテレビコンセントに比べると設計上、電波はどいうしても減衰します。

分岐器の配線例

分岐工事

ひとつの例ですが、最上階から下の階まで通っている基幹ケーブルに、図のように各階に分岐器を多段式に接続します。こうすると基幹となっているケーブルの減衰が抑えられますので、下の階まで安定したテレビ視聴が可能になります。