同軸ケーブル
アンテナ及び機材とテレビ:レコーダー等の家電製品を接続するには、専用のケーブルでつなぎます。アンテナケーブルは設計上、ケーブル内を流れるテレビ信号の電波が減衰しないように工夫して作られています。電気で使用する「VVFケーブル」等とは構造が全く違います。
規格によりアンテナケーブルの種類も豊富で、その適切な用途があります。
ケーブルの種類と用途
アンテナケーブルには種類があります。表示されている規格を見れば、どのような種類のケーブルなのかを理解できます。
ケーブル上の表示例・・・・S-5C=FB
- S・・・BS/CS放送用の周波数に対応
- 5・・・ケーブルの直径を表します。
- 5=5mm:3=3mm:4=4mm:7=7mm等
- C・・・同軸ケーブルの特性インピーダンスでC型とD型があす。
- C型=75Ω【アンテナケーブル用】
- D型=50Ω(他の用途のケーブル)
- F・・・銅芯を覆っているケーブルの絶縁体の材質は表します。
- F=発砲ポリエチレン
- B・・・ケーブルの導体の形状を表します。
- B=網+アルミ
ケーブルの太さ(直径)による用途(推奨)
- 3C・・・3m以下
- アンテナ部品やチューナ間、ごく短い接続で使用する
- 4C・・・10m以下
- コンセントとチューナ機器間等、メインで使用する
- 5C・・・10m~20m
- 一戸建てのアンテナとコンセント又は部屋間で使用する
- 7C・・・20m~50m
- ビル、マンション、集合住宅等の共用配線部の基幹となるケーブルで使用する
家庭内では多くの場合、4C+5Cケーブルを使用することになります。ケーブルは経年劣化すると、普通は簡単に曲がるものが、針金のように固くなり曲がりにくくなります。そうなるとケーブル内では電波がだいぶ減衰していますので、交換時期の目安になります。
同軸ケーブル
S-5C-FB規格のケーブル。写真は、20m巻きですが、10m、15m巻きでも販売されています。また、1mからの長さで測り売りをしている店舗もあります。
すきまケーブル
すきまケーブルは、窓の隙間や扉の隙間から開け閉めできるように配線できます。壁に穴をあけたくない時に重宝します。形状、長さにより種類があります。
コネクターの種類と用途
ケーブルの先に付ける、コネクターは「ねじ式タイプ」とカッチとはめられる「ワンタッチプラグ式」に分かれます。しっかし接続できてゆるみがないのはねじ式。簡単に接続できるのがワンタッチプラグ式です。
コネクターはたくさんの種類がありますので、主な一部を取り上げます。
F型コネクター
最も利用されているタイプ。コネクターの種類にも、4C、5Cなどがありますので、ケーブルの規格と同じ4C、5Cコネクターを選びましょう。規格の太さを合わせないと取り付けられません。
L型コネクター
このタイプは、テレビコンセントにケーブルを差し込んだ時に出っ張らないので配線がスッキリします。
アンテナプラグ
簡単に取り付けられるアンテナプラグ。ワンタッチプラグ式で簡単にテレビコンセントに差し込めます。ケーブルを接続する部分を、リングで圧着しますので簡単には外れません。。
中継接栓
ケーブルを延長するときに使用します。つなぐケーブルの先についている、F型コネクターを中継接栓の両端にネジ止めします。アンテナケーブルは、電気用ケーブルの接続の要領でネジ回して接続すると電波が漏れてしまいテレビの映像の乱れの原因にもなります。中継接栓を使用しましょう。